年老いた老夫婦がぶらぶらと見知らぬ街を歩き回って来ましたが、家内が他界して一人旅になってしまった。。

ぶらぶらたび(二人三脚)

認知症の母が他界して静かな夫婦2人の生活が戻ってきた。
母の介護で心身ともに疲れ果て、旅どころではなかったのだが、平穏な日々が帰ってく ると旅にでも出てみようかと思うようになった。
介護で旅らしい旅をさせてあげられなかった家内と未知の土地を歩いてみたいと考えた。
この年になって、自分で運転しての旅もつらいし、宿をとったり、切符を買ったりも面倒 だし、国内旅行はタビックスジャパン熊谷支店さんにお世話になることにし、海外旅行 はJTBさんにお世話になることにした。
タビックスジャパンさんは玄関まで迎えに来て、玄関まで送り届けてくれるという、システ ムを売りとしてる旅行社でお年寄りやモノグサに優しい旅行社なのである。
暖かな人達、美しい風景、おいしい食べ物、旅はすべてが新しい体験であり、心がわく わくして、変化の無い日々を過ごしている老夫婦にとってはリフレッシュの妙薬なのだ。
そんな旅の記録を残しておこうと思い立った、そして、いつの日か、子供たちや孫たちが 集まって「爺と婆はこんな旅してたんだ」と思い出してくれれば幸せだ!
春先に有馬温泉へ旅したのだが、家内が急にメヌエルが発症して、神戸市内で病院を 探しまわる羽目になって、ラスベガスと同じことになってしまった。
その後、家内は体調がすぐれずぶらぶらたびは終了となってしまった。1994年ころから家内が認知症となり糖尿病も悪化、2020年にはすさまじい老々介護となり2020.12.8に肺炎が悪化してこの世を去ってしまった。 現在は爺も足に不安を感じて旅はお預けとなっている。