認知症は過酷な病である。我が家の老々介護も去年の12月8日で終わった。これで小生も楽になったが、心の寂しさが始まった。

泣き笑い認知症奮戦記

爺は86年という年月を笑ったり、泣いたり、怒ったりしながら生きながらえてきた。
75歳を過ぎるころから、身体のあっちこっちが悲鳴を上げ、立ち上がるのも何かにつかまらないと立てぬようになって、ときどき歩けなくなった夢を見るようになった。
そんな爺を愚痴一つこぼさず、支えてきた家内に感謝である。認知症と思しき症状が出始めた。2020年8月に入って家内の認知症がかなり悪化して、トイレ・居間・応接間・自分の寝室がわからなくなり、トイレの利用方法までわからなくなってしまった。そのうえ眼まで見えづらくなってしまった。10月に入ってからは状況がますます悪化し、支えての歩行までできなくなってしまった。



(最初はトイレが分からなかったが、今は台所も応接間も風呂もわからなくなったので部屋名を取り付けた)
その後、介護認定の最申請を行い、「要介護5」と認定され、介護施設でショートステイをつなぎながら生活してきたが「呼吸が異常」と、11月24日に埼玉慈恵病院へ入院、11月30日あねとす病院へ転院、そして、肺炎が悪化し令和2年12月8日午後8時59分永眠した。79歳であった。