開設:2005.3.22.                                                  

弘前・角館・二本松城桜めぐり

月は最南端、鹿児島の桜、今月は二本松、弘前、角館の桜なり。
    


1日目は東北道~二本松霞ヶ城公園~猊鼻渓船下り~繋温泉
二本松霞ヶ城公園は満開、天気が良ければ安達太良山をバックに素晴らしい桜が生えるのだろうが、春霞で安達太良山は見えず、残念!
今まで多くの城を見てきたが、城には日本の心の原点があるように思えてならない。言葉では言い表せない何かが存在する、歩く速さで物事が動いていた時代の遺産かもしれない。
    
猊鼻渓舟下りを満喫する。なんといっても、船頭さんの話術には驚いた。下手な落語よりも面白いし、民謡に至ってはプロ並みなのだ。
    
2日目は繋温泉ー東北道ー弘前公園ー津軽ねぶた村ー湯瀬温泉
北に上がるほど若葉が消え、弘前城の桜はつぼみ状態、しかし、広大な城跡を見られただけでも良しとしよう。本丸跡から見た岩木山は絶品だ。これで桜満開だったら・・・・・・・こんな光景が見られるはずなのだ!
    
昔の藩の力は想像絶するものであったのだろうと散策しながら思った。
    
ねぶた村を見学、津軽藩が進めた祭り事が「ねぶた」であった。
津軽三味線を演奏していた。津軽三味線は引くというより、語りかけてくるという感じであった。
    
3日目は湯瀬温泉~八幡平~田沢湖~角館~東北道~自宅
八幡平はまだまだ深い雪の中、真冬はどうなってしまうのだろう。
    
八幡平の険しい道を抜け田沢湖へ、日本一深い湖なのだとガイドさんが言っていた。
湖は透明で澄み渡り、ウグイが群れをなして泳いでいる。この素晴らしさをいつまでも残したいものだ。
    

角館の桜、つぼみなり。しかし、人々々なのである。大型バスが駐車場に入りきらぬほどで、日本中から角館へ角館へと押し寄せてきている。
    
青柳家、石黒家、見学者は国電のラッシュ並み、入場できずに外まであふれてる。
    こんな騒々しい角館より、小雪舞う静かな角館を見たいものだ。
    
今回の旅で魅力あふれる一人の初老の人と出会った。奥様を壮絶ながんで亡くされ、気ままに一人で旅を楽しんでいると語っていた。奥様の看護で地獄を見てきた目は澄んでいて、ぼくとつと語る言葉は重く心に残った。なぜこんな悟りきった生き方が出来るのだろうと爺は思った。
爺が同じ環境にいたら、果たしてこのような生き方が出来るだろうかと考えてしまった。きっと酒浸りの生活になってるかもしれない。