核家族化がモラルなき子を作り出している。

躾が地に落ちた

姉の家が書店で教科書販売を委託されてる関係で、わが市の小学校へ教科書の配布を手伝った。
教室には「おはようございますと声を出して挨拶しましょう」とある。
見渡してみれば壁一面にいっぱいスローガンが貼ってあるではないか。
爺たちが子供のころはスローガンなんて貼っていなかったように記憶している。
"○○しましょう"
"○○を守りましょう"
"○○に向かって進もう"
全てが命令調なのである。こんなスローガンで子供たちは反抗しないのだろうかと考えてしまった。
先生たちはPTAが怖いから、子供たちの機嫌を取り、子供たちは先生に対していい子を演じ、ストレスをため込んでいる。そしてスローガンの操り人形になっている。
昔、爺は
祖母に"返事はハイだよ"
爺"ウン"
祖母"ハイでしょう"
爺"ウン"
ハイ、ウン、ハイ、ウンと落語みたいな話だが、厳しく祖母に躾けられた。
しかし、このやり取りには温かな心があったように今でも思っている。
学校は無味乾燥なスローガンなんかやめて、心の教育をしてほしいねえ~
教員の伯父に言わせると学校で教えるのは学童の知識の40%で、残りの60%は祖母や祖父、母や父の家庭教育と友達と喧嘩したり、野山を走り回って体験しながら学習するのだそうだ。
共稼ぎで、子供ほったらかしの家庭はどうなっちゃうのか、塾で忙しく遊ぶ暇もない子はどうするのだろう。